競争社会でへらへら笑って

司法試験という競争社会の中でもへらへらしてる受験生のブログ

21.おしりパワフル(弱)とおしりマイルド(強)はどちらが強いのか

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2022年3月8日午後3:00。便意を催した私は近くの商業施設のトイレに向かった。

言わずもがな「大」をするためである

(なお私は一般的な「小」及び「大」との表現には極めて疑問を抱いている。なぜならこれらはそもそもが液体と固体であって「大」「小」の相対的な評価にはそぐわないと考えているからである。即刻日本人は「液体」と「固体」との表現に改めるべきであろう。さもなくば日本人は幼少期のころから(本来は)適切な「二項対立」の例を誤って覚えることになる。これが近年の日本人の教育水準の低さの要因になっているのは自明であろう。)

 

さて、前置きが長くなったがとにかく「固体」をしに行ったわけである。

ズボンとパンツをおろし「よっこらしょ」と、座した。

 

(中略)

 

「ふぅ」

21世紀に侵略戦争を始めるプーチソを暗殺する一番確実な方法は彼が「固体」をした後を襲うことである。いくら元KGBでもこれには対処できまい(なぜならこの身体的精神的欠陥は神が人類を創生した際に「意図的」に付けた欠陥であるからである。)これを国連(やウクライナ)で提唱すればすぐにこの事態も終わるであろう、と世界平和に思いをはせた。

 

「はっ」

私は思わず息をのんだ。

そこには通常は想定するはずもない(できるわけもない)魑魅魍魎で欧州情勢のように複雑怪奇なボタンが並んでいたのだ。

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「・・・」

声が出なかった。いや、厳密には出せなかったのだ。ローマ法王であろうともこれを前に慈悲深いお言葉を出すことは不可能であろう。

 

おしりパワフル(弱)とおしりマイルド(強)があるのである。

 

なぜ?何の目的で?いつから?誰が?

 

全てが未知である。未だ人類はこれほどの「未知」に対面したであろうか。

 

いや。ない。

 

しかし私は、リーマン予想を「発見」したとされるゲオルク・フリードリヒ・ベルンハルト・リーマン(Georg Friedrich Bernhard Riemann)と同様、いや、もしかしたらそれ以上の衝撃を受けてなお、この難問に立ち向かおうとしたわけである。

 

賢明な読者諸君はすでにお分かりであろうが、このような「問」が、ここには、ある。

 

おしりパワフル(弱)とおしりマイルド(強)はどちらが強いのか

 

である。

 

幸いにも、私にはおしりがあった。指もある。

あぁ、なんと神は偉大なのだろうか。私がこの世に生を受けたのも、すべてはこの日のためだったのだ。祖ムハンマドが洞窟の中で神の啓示を聞いたのも同じであろう。受けた者にはわかる、これが「使命」なのか、と。

 

そうだとすればぐずぐずしてはいられない。

私は、すぐに、脳よりも先に脊髄の令をもって、指を、ボタンに、向かわせた。

 

「待て」

私は小さくつぶやいていた。

私としたことが興奮のあまり「観察」をしていなかったのだ。まずは目だ。目で確認だ。触診はそのあとで構うまい。

 

「ふむ」

ボタンは9つある。一番下の列は「ビデ」であろう。まあ今回は気にしなくてよさそうだ(なおここの列はピンクで他は青なのもジェンダーバイアスが顕在しているといえるかもしれない)。

 

問題は上2段だ。

上はおしりパワフル、下はおしりマイルド。そして左から弱・中・強、となっている。

ともに英語も書いてある。

 

まず共通項である「おしり」だ。しかしこれは通常の「おしり」であろう。

一般的に男性が便座に座すということ、それすなわち「固体」をするに他ならないのだから、ここでの「おしり」はそれをしたときの「おしり」ということであろう。まあよい。

 

では「パワフル」「マイルド」とはなんだ?

「パワフル」・・・[形動]力強いさま。強力なさま。

「マイルド」・・・[形動] 1 まろやかなさま。「マイルドな味」「マイルドな香り」 2 物事の程度や人の性質・態度などが穏やかなさま。「マイルドな効き目」「マイルドな口調」

(以上デジタル大辞泉から引用)

なるほど。どちらも力強さを表す言葉である。つまりウォシュレットの強さを表しているのだ。

 

では「弱・中・強」とはなんだ??

ウォシュレットの強さか?いや。そんなはずがない。であるならば「パワフル」と「マイルド」の意味がない。こいつらは何のために存在しているのだ。

 

「うぅ・・・」

私は涙していた。ある不安が脳裏をよぎったからだ。もしかしたら「パワフル」「マイルド」と「弱・中・強」は同じ意味なのではないか、と。。。

だとすればこれほど悲しいことはない。これらは、いや、「かれら」のどちらかは存在価値がないにもかかわらずここで生を受けたのか。。。

 

「(ごくっ)・・・」

「観察」の時間は終わった。いよいよ「実験」の時だ。

まずはおしりパワフル(強)、だ。いきなり(弱)でもよかったのだが、ひとまずは最上位だ。指をボタンの上に置いた。

 

「ズゴゴゴゴゴ!!!」

 

途端にウォシュレットは私のおしりに殺意を向けていた。

私は思わず「止」ボタンを押していた。人間は通常時には30%しか身体能力を発揮していないとの説明を受けたことがあるが、これは真である、なぜなら私はいまだかつてこれほど早く「止」ボタンを押したことがなかったからである。

 

「なるほど・・・」

どうやらおしりパワフル(強)はおしりの痛覚がなくなってしまったような人間が使うのだろう。

私はすぐさまおしりパワフル(中)を押していた。

 

「ズゴゴ!!」

 

やはり私は早急に「止」ボタンを押した。もちろん痛かったからだ。しかしそれだけではない。おしりパワフル(弱)の前に我慢ができなかったのだ。

 

「ぽち・・・」

ついに押した。

 

「ズゴ」

 

なるほど。確かに痛い。しかしやはり「(弱)」。それほどの痛みもない。これなら使う人がいても問題ないだろう。

これで「弱・中・強」が強さを表していることが分かった。

残る問題は「パワフル」と「マイルド」である。

 

問題は次だ。

 

おしりマイルド(強)、である。

「物事は何事も相対的に判断せよ」とは私の言葉であるが、まさにこれを実践しせんとしている。

 

「ごくっ・・・」

人類として初めて月に降り立つ瞬間、アポロ11号の船長ニール・アームストロングは何を思ったのか。人類の進歩か、祖国アメリカの偉大さか。人類史に名前が残るとの名誉を思い描いていたのか。いずれにしても彼の行為は人類の進歩を、進化を、表している。

そして私もまた、体験したのだ。アームストロングと同じく。そして中継を見ていた地球すべての人類たちと同じく。

 

「プシャーーー!!!!」

 

水がおしりに当たると同時に、私は、涙していた。

フェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズ(Andrew John Wiles)も同じ気持ちであったろう。それは真理に到達した者のみに許される幸悦と畏怖である。

 

当たる面積がちがうのである。水が。当たる箇所が。マイルドの方が明らかに肌にやさしい。

なるほど。

つまりは「パワフル」と「マイルド」は水の出る範囲が異なるのであろう。「パワフル」の方が局所的なのであり、「マイルド」の方が全体的なのである。

 

すでに「問」への答えは出た。

が残りの2つのボタンも押しておくのが敬意であろう。

私は何の疑問もなく、おしりマイルド(中)を押した。すべては終わった、そう思った。

 

「ズゴゴ!!」

 

その瞬間に私の「おしり」は瀕死になった。

 

「プシャーーー」

瀕死の「おしり」を下に、ウォシュレットは本来ならこうであるといわんばかりにマイルド(中)の水を流し始めた。

 

そう。ウォシュレットが間違いを起こしたのだ。明らかにおしりパワフル(中)の水圧であった。

 

かろうじて耐えた私は最後のボタンを押した。

 

「ズゴ」

 

それはおしりパワフル(弱)であった。「おしり」を絶命させるに十分な水圧であったことはいうまでもない。