さて、本日もやってきました○○のシリーズ第1回目。今回は私の大大大好きな作者「浅倉秋成」さんのご紹介です!
え?そもそも○○シリーズって何?だって?
それはもちろん、あずめろがいろんな○○を紹介するだけのシリーズですよ?知らないんですか??
4月の間は自主学習をしないことに決めているあずめろが暇で暇でしょうがない一人暮らし(深夜)をつまるものにさせるために始めたんですよ?これ刑法199条くらい知名度高いですから。ね!
ということで、どうもあずめろです。茶番は置いといて、今回はだいすこ小説浅倉秋成さんのご紹介をします。ネタバレは含まないので、これを機会にぜひ一度買って読んでみてみてください。
浅倉秋成って?
ミステリー小説作家さん!
ちなみに浅倉先生の気になる出身大学、彼女さんの有無は??
まだわからないようですね。でも知的な風貌の方なのできっと有名大学を出て、すてきな彼女さんがいるでしょう!
どうでしたか?これからも注目な朝倉秋成先生をぜひ注目です!!!
とまあ無能まとめサイトのまねは置いといて、まあ作者自身はあんまり知らないですね。一度講演会みたいなのを聞いたんですけど、結構フランクそうな方でした。別段それ以上の情報はありません(冷たい言い方ではなく本当に知らない)
改めてきちんと言うと、小説作家です。顔とかは検索すればいいのでその辺見てあげてください(なお僕の大学の後輩にそっくりだと思ってます)。
と、ここまで書いて作者を紹介するって(特に)失礼じゃないか?と思ったので、作者自身の説明はここまでとします。
作品
メインは長編小説。今のところ6作品かな?
+して雑誌とかの短編小説が何本か。
さらに+して、『ショーハショーテン!』 原作:浅倉秋成 漫画:小畑 健として、漫画も出してます。
作風
さて、ここから僕個人の感想が始まるわけですが、正直どこまで書いていいのかわからないので、、、書けるところまで書いておきます(どうせ見るの身内だし)。
作品はだいたいミステリー+若干超能力系って感じ。時々恋愛+ギャグも。まあメインはミステリーでしょう。
で、このミステリーって言っても、浅倉先生のは日常生活に潜むミステリーみたいな色が強い感じがします。日常で「ちょっと不思議な」とか、「え?なんかおかしくない?」みたいな感じ。別に某探偵コナンみたいに本格派ミステリーてな感じではない。
個人的にはこういうSF寄りでも純ミステリーでもない感じが好きなので、かなりこの時点で好き。米澤穂信先生の『氷菓』みたいなのが好きな方は(まあ結構作風違うんですけど)合うんじゃないかな?とか思います。
ではどこに作風の特色があるかと言えば、売りにしてるのは「伏線」の多さと回収レベルの高さ。要するに伏線たくさんあってハラハラドキドキします!最後まで見続けたい!見たいな感じ。
実際、処女作の『ノワール・レヴナント』とか、かなりの伏線が緻密におかれていて、しかもその伏線自体もメインどころとして活躍しておきながら、後々影響してくるみたいな感じで結構「あー!これか!」てな感じになります。
「伏線の狙撃手」ってキャッチコピーもついているので、伏線回収力の高さみたいなのはかなり評価されています。
なので、単純に小説の起承転結がはっきりしているので小説あんま読まないなみたいな人でも十分楽しめますね。むしろ小説の楽しさがわかるタイプの作者なんだと思います。
で、では個人的にはどう思うかというと、
この人陰キャだったのか??
って思う作風だと思ってます。これ、けなしているのでも、馬鹿にしているのでもなく、心底まじめな感想です。もちろんいい意味です。
作風、特に結末がすこしひねくれているというか、そんな感じ。決してバッドエンドではない。伏線が全部回収されるし、話のまとまり感、読了感はすごいある。
でも、なんか後味がすっきりしないな・・・みたいな。『ノワール・レヴナント』しかり最新作『六人の嘘つきな大学生』しかり。最後らへんに、普通?の作者ならあんまり書かないような場面を書いたり、結末に置いたりして「すこーし(ほんとに少し)」だけ、現実味を覚えさせて終わっていくみたいな。
で、これを上手く表そうとすると、作者陰キャだったか?と思うわけです。
僕も(「も」なのかは知らないが)陰キャなので、なんとなく人の見方とか、クラスとか、個人/集団みたいなものへのうがった見方があるわけですが、その見方を作風にしてる感じがします。
皆さんの中にも、集団になると一歩距離を引いて物事見るやつ多くないですか?体育祭がんばってるやつを陰で笑うとはいかないまでも、なんとなく横目で見ちゃうみたいな。井坂幸太郎『砂漠』の中で、「近視か鳥瞰か」って話題が出るんですけど、まさにこの鳥瞰的な視点を作風に取り入れてる(というのかにじみ出ている)感じです。
で、なにが良いって、この陰キャ視点を持ってる側からみると、なんか逆に心が晴れやかになる。普通の作品だと「こいつこんないいやつか?美的すぎないか?」とか思うけど、浅倉先生の作品だと(別に全部ではないが)結構「あー。やっぱこういうとこあるよね。まあそやよね」と、なんだか自分の見方が肯定されているというか、同じ視点を共有してる、感じになるんですよね。聖人君主なんていないやん。みたいな。
なので、陰キャだと思っている皆さん(僕のブログ見ている時点で、陰キャですよ)ぜひ下記のおすすめ本から、せめて1冊は買ってください読んでください感想教えてください。
ちなみに『フラッガーの方程式』や『失恋の準備をお願いします(改題前:失恋覚悟のラウンドアバウト)』はあきらかにギャグよりに寄っているのでこんなうがった見方はあんまり出てないけど、でもこれはこれで陰キャの恋愛観みたいなのが出てるから結構面白い。しかも伏線はしっかり回収してくれるので、単純に浅倉秋成色は出てる感じ。
最近話題なんですよ?
さて、ここまで書いてましたが、もしかしたら多くの人は「でも知らんし・・・」ってなるかもしれません。
ですが、なんと浅倉秋成先生の『六人の嘘つきな大学生』は、ななななんと!
本屋大賞ノミネート作品でもあるんですね。
受賞はしなかったけれども。。。まあノミネートされるってことは一般人も面白いと思ってるってことやね!
しかも!この作品今度舞台になります
しししかも!この作品、今度映画化もします。
【#六嘘情報 4】六嘘情報もいよいよラスト。「六人の嘘つきな大学生」が実写映画化されることが決定いたしました。もちろん映像化は私としても初めてのことですので大変に楽しみです。出し惜しみしているわけではなく、諸々未定ですので続報をお待ちいただければ幸いです。 https://t.co/dlmW5IK3lV
— 浅倉秋成 (@akinari_
は?死(情報過多)。
他にも結構多くの賞のノミネート作品に挙がっているので、まさに今話題沸騰中、出版社も売り出し中の作家です。どう?興味出てきた?
なぜ「今」の紹介なのか
こういうわけで絶賛話題の朝倉秋成先生。ではなぜこんな紹介文を出したいかと言えば
一つにはもちろん最近話題だから。でももう一つ、大きいのがあります。それは
古参ぶりたいじゃん?
悲しいかな。人間は欲には勝てないんだね。昔から好きな作者が有名になると、うれしいと同時にジェラシーを感じ、そして新規参入者をけなし、古参で固まるようになる・・・ところまではいきませんが、まあ「わち最初期から知ってたが(●´ω`●)」といたいわけですね。そんなけです。
で、もう一つ言いたくてうずうずしてることがあって・・・
私、サイン本持ってます
あー。神。すき。
ということで、自慢は終了です。こんなに好きなら面白いのかな?と、思ってくださった方、ぜひ買ってください読んでください感想聞かせてください!
作品紹介
ご存知の方もいるかもしれませんが僕はあんまり順位付けとかおすすめ度とかつけるの好きじゃないので、あくまで各作品の感想を・・・。
※今回は長編小説に限っています。
ノワール・レヴナント (2012年)
他人の背中にその人の「幸福度」が見えてしまう。本の背を指でなぞっただけで中身を記憶してしまう。毎朝5つだけ、今日聞くことになるセリフを予言してしまう。念じることで触れたものを破壊してしまう。そんな奇妙な能力を持ってしまった4人の高校生が、何者かの導きで出会った時、すべての“偶然”が“必然”だったことに気づく。
張り巡らされた伏線、それらがすべて回収された時、あなたは驚きとともに爽やかな感動に包まれる!(amazonより(以下同じ))
浅倉先生のデビュー作にして一番の長編作品。デビュー作だからか伏線の量も多く、しかもそれが最後にどんどん回収されていく爽快感・満足感がある。作品、作者の緻密さが分かってかなりおすすめ。話も(確か)作中5日間の出来事のため疾走感あるし、しかも謎が結構謎。たぶん考えが及ばない一方で少しダークというかディープ。個人的には謎解きの合間の4人の独白(特に某)や雑談に魅力もあり、文量を忘れて終始楽しめる作品。既に浅倉先生を知ってる人、知ってない人、今知った人、いつかは必ず読んでほしい。(ちなみに僕がこれを初めて読んだのは中学1年なので、相当月日が流れております・・・(有名になってうれしい(●´ω`●)))
フラッガーの方程式(2013年)
「深夜アニメの主人公のようなドラマティックな人生にしてみませんか?」何気ない行動を「フラグ」として認識し、平凡な日常をドラマに変えてしまう“フラッガーシステム”。そのデバッグテストに選ばれた平凡な高校生・東條涼一の生活は激変! やがてフラッガーシステムは、憧れの佐藤佳子さんとの「ある意味」感動的なラストへ向けて、涼一が思いもよらない暴走をはじめる!
デビュー作とは一転変わってかなりラブコメ寄りの作品。しかし侮るなかれ伏線はきちんと張られ、最後にはきちんと回収される。かなり笑える作品なので、硬い作品はなぁって人にもおすすめ。恋愛感というか、設定が結構コアなので特にアニメとかのサブラル好き(少なくともそういう「ノリ」「定番」)を知っている方は特にはまるかも。
村田、僕は大好きです。
失恋の準備をお願いします(改題前:失恋覚悟のラウンドアバウト)(2016年)
「あなたとはお付き合いできません―わたし実は、魔法使いだから」告白を断るため、魔法使いだと嘘をついてしまった女子高生。しかし彼は、人間界と魔法界を超える愛を誓ってくれてしまい……?
フリたい私とめげない彼。恋と嘘とが絡みあい、やがて大きな渦となる!
ささやかで切実な恋物語は、大事件の予兆だった。ぐるぐる回る、伏線だらけの恋物語!
上2作品から3年後に出版。待ちに待ったラブコメ路線の第2段。こちらは『フラッガーの方程式』と違って複数人の話が並列するストーリーが最後、一つの話に収束するタイプの伏線回収作品。あらすじの通りかなりフランクで、しかも浅倉先生作品の中では短めの作品なので、初めての人にもおすすめかも。
教室が、ひとりになるまで(2019年)
私立北楓高校で起きた生徒の連続自殺。ひとりは学校のトイレで首を吊り、ふたりは校舎から飛び降りた。
「私は教室で大きな声を出しすぎました。調律される必要があります」という、同じ文言の遺書を認めて。
垣内友弘にとって三人の死は疑いようもなく自殺――のはずだった。白瀬美月の言葉を聞くまでは。
「三人とも自殺なんかじゃない。みんなあいつに殺されたの」
最高のクラスで、何故『自殺』は起きたのか。『犯人』の目的は何なのか。
またまた3年の時を置いて発表されたこの作品。今度は一転、かなりの本格ミステリーに(ラブコメ路線で行くのか?と若干不安に思っていましたが杞憂でした)。大まかな設定は、流行りというか、最近の高校生+学校+ミステリー(人が死ぬ)ってな感じ。しかし、しかし、作品の詳細な設定、表現、話づくりはまさに浅倉先生ならではのもの。特に高校を舞台にしたこともあって「陰キャ色」がかなり色濃く出ている。本格ミステリーが好きな人には特におすすめ。
九度目の十八歳を迎えた君と(2019年)
通勤途中のホームで僕は、高校の同級生の姿を目撃する。あの十八歳の時の姿の彼女を――。僕が卒業してからもずっと十八歳のまま高校に通っているという。周囲も不思議とは感じないらしいが、彼女に恋した僕だけが違和感を拭えない。何が彼女をその姿に止めているのだろう? 最初の高校三年生の日々の中にその原因があるはず、そう推理した僕は同級生たちや恩師のもとを訪ねる。『教室が、ひとりになるまで』で注目の俊英が贈る、追憶と青春のミステリ。
かー!!!!
タイトルが良すぎる!
なんですか、このタイトル。えもえものえもですよ。この時点で名作は決まっています。お話は「遅れた青春」ってな感じで、主人公はもう社会人なのに、ヒロインは高校生(同級生)という設定からあまり覚えのない作品。なのでさっき見たいな本格ミステリーな感じではなく、デビュー作に若干近い、日常系ミステリーな感じ。なお、えもい。えもえもである(大事なので2回目)。あんまりダークさがないので、浅倉先生の作風で、比較的すっきり?終わる、青春系をご所望の場合はぜひに。
(なお私はこの作品が面白すぎて最寄り駅を過ぎ終点まで読み続けてしまいました・・・)
六人の嘘つきな大学生(2021年)
成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。
一躍浅倉先生を有名にした期待の新作。こちらは就活の場でのミステリーを題材に、人の嫌ーなところや、案外良いところ、でもやっぱり毒あるよね、とか就活の無意味さなど、浅倉先生の特色が全面に出てる作品。しかも伏線回収が素晴らしい。「え、あ!、おー」と、一人暮らしでも声が漏れる緻密さ(自分でも何を言っているのかわからない)。漫画・舞台・映画とこれからも話題になること間違いなしの作品。もしなんか読みたいなって人いたら、とりあえずこの作品読んでれば間違いなし(今なら本屋にはほぼ必ず売ってます)。
最後の方のシーン、まさに「うがった見方」がでてて最高です。
俺ではない炎上
ある日突然、「女子大生殺害犯」とされた男。既に実名・写真付きでネットに素性が曝され、大炎上しているらしい。まったくの事実無根だが、誰一人として信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になってしまった。必死の逃亡を続けながら、男は事件の真相を探る。
さて、ここまで見て、ふーんと思った方。もう何作品か読んだ方。どうせなら新作が良いと思った方。見てくださいよ。なんと、来月、新作が出ちゃうんですね~(ニチャニチャボイス)。当然僕もわからんのですが、あらすじ見る感じはやはり、ミステリー系統で、なんだか人のディープなところに焦点が当てられているので、これは良い感じですね。
また読んだら感想でも書こうと思います。
おわりに
以上で紹介は終わりです。興味持ってくれたかな??ぜひ読んでみていただいて・・・(リアルで知り合いの方は貸すことも全然できます)。
あと、今回初めて書評っぽいことしたんですが、これネタバレ抜きでするの相当きついですね。というか無理がある。ので今後はネタバレありで書こうと思います。
あとあと、語彙力(特に表現方法の)が欠如しているので、単純にその辺もきついですね。フランクさを混ぜつつ論ずる難しさですね。
ではでは。
(≧▽≦)