競争社会でへらへら笑って

司法試験という競争社会の中でもへらへらしてる受験生のブログ

十一.京大ロー生徒然日記 2022年度京大ロー2年次前期雑感(2年前期を終えての総回顧)①

ロー生活

時間割

月 1限国際法 2限民法 3限刑訴

火 2限消費者法 3限商法

水 2限刑法 5限行政法

木 全休卍卍卍

金 4限民事訴訟実務の基礎

 

こんな感じの前期でした。カリキュラム的にはかなり緩い方だとは思います。全休もありますし。でも、大変でした。今思えば初1人暮らしにコロナと散々でした。。テストもオワオワリです。。。ですが、夏休みなのですべて忘れました。元気に夏を過ごします卍卍卍

 

 

※1テストの話に触れます。ただし明確にわかる内容以外はほぼ触れません。十分に注意します。しかしふれる以上不可避的に困らせるかもしれません。そこはご了承ください。

※2また、「期末試験」については各テスト終了後に(精神を安定させるため)書いているのでテンションがおかしくなっております。たぶん総じてネガティブです。お気をつけあれ。

授業とテストの感想

月1 国際法1 tmd先生

授業内容

使用教材:浅田正彦ほか『国際法』・国際法判例百選第3版。

国際法の教科書はこれでいいでしょうというチョイス。レジュメもこれを基にしているのでこれ見とけば勉強は十分かと。百選の方はこれだけでは足りないけど、、、という感じ。

親和性の高い教材判例国際法・岩沢『国際法』・ほか多数・・・。

指定教科書が共著なのでやはり単著は買っておいて損はないかと。しかも現国際司法裁判所裁判官の単著教科書。これはもう。バイブルですよ。判例国際法はやはりほしいと思います。百選(とりわけ第3版)は最新の事例を取り込んだ結果、伝統的に有名な判例が掲載されていないという問題があるので。国際法判例主体ですので。。。

教材などの詳細はいつか書く『司法試験選択科目の観点から国際法を紹介してみよう』で紹介します。

授業:授業は学部の時と同じ感じです。ソクも無く、先生が教科書に沿ったレジュメを元に解説してくださります。ウクライナ問題や慰安婦、FC2事件など最新問題も扱ってくださいました。内容のレベルも普通で、これには正直肩透かしを食らいましたが、ローの選択科目は未修を前提としているらしいので、それなら納得です。

受講生は9名程度。今年はウクライナ問題で受講生が増えたっぽいですね。たぶん過去一では?月1しかも後続が民法というつよつよ科目だったので、その点は大変でした。でも出席すれば聞くだけなのでそれほど大変でもありません。

注目ポイント:(履行強制や立法機関がないことを指して)「国際法って法なの?(呆れ)」

期末試験

期末試験は一行問題×3と事例問題(小問3個)の計6題でした。一行問題の方は主権免除関係だったのですが、一問強行規範概念の説明問題があり困りました。例として拷問とかジェノサイドを挙げたのですが、それを判示した事例名が出てこず。。。しかも説明も条約を無効にすると書きつつもVCLTの条文が分からず。。。(条約集は持込不可です)。やらかしました。

事例問題は(1)は逮捕状事件とピノチェト事件の類題(2)は庇護事件の類題(3)は在テヘラン事件の類題でした。いずれも判例を知っていることを前提に、さらにその射程を聞いてくるような問題でした。(1)の逮捕状事件の、裁判管轄権の論点はICJが回避したところの違法性を聞いてきていたようでお気持ち表明(卍)しました。他はたくさん書いたので大丈夫かとは思いますが。。。あと国際法の答案ってやはり普通の答案とは書き方が異なるので非常に解きずらいなぁと思いました。この辺もいつか作る国際法記事をご参照あれ。

月2 民法総合1 ymmt(kizu)先生

授業内容

使用教材:佐久間民法の基礎Ⅰ・山本敬三民法講義Ⅰ・山本敬三敬三民法講義Ⅳ-1・中田債権総論・中田契約法・潮見プラクティス・潮見イエロー本。。。。

沢山使います。予習のところに必読文献が書いてあるので、それを元に予習していきます。。。教科書高いょぉ。

親和性の高い教材:山本敬三先生著作の教科書は改正前ですが素晴らしいです。これが本当に素晴らしい🤗。正直たくさん基本書や専門書を使うので一概にこれがいいとかは言えません。。とにかくたくさん読み比べよう!です。

授業:まずymki 先生は今年が民法総合1ラストだそうです。退官はまだ先かと思いますが、次世代に引き継ぐのでしょう。なのであんまり参考にはならないかと思います。

授業は事例問題を解いていきますが、多くの場合改正前の経緯から勉強していきます。なので当然改正前の予習も必要です。これは改正前の経緯から「理解」することで現行法の理解が深まるという趣旨だそうです。自分ではほとんど改正前の勉強はしていなかったので常に「はぇー」と思って勉強していました。また内容も非常に難しく本当に知らない論点がバンバン出てきます。未だに理解できてない問題も沢山あります😭。あとは要件事実でお勉強します。これもなかなか大変です。

毎回20人がスライドに提示されその中からランダムにソクラテスが始まります。全員回ると2巡目になるので大体次回当たるなぁとかわかりますが、先生が結構ミスをするので信義則違反もよく起こります(1授業で2回当たるのは許さないぞ😡)。

ソクラテスはなかなか離してもらえません。ですがうまく誘導されるのでそれに乗っかれると面白いです。先生も嬉しそうです。1番「ソクラテス」をやっている感じがあります。

ちなみに授業と司法試験の「直接」の関連性という点ではあまり無いと思います。網羅性も正直かなり薄いです。ではなぜこんなに評判がいいかというと、それは「考え方」ってものを学ばさせてくれるからだと思います。思考プロセスが学べる、という感じでしょうか。これは受けないとわからないかもしれませんが、そんな感じです。何が言いたいかというと授業が「有益か」ってのもいろんな観点から見る必要があるから結論だけ聞くのは良く無いよねってことでち。

そういうわけで総じてすごくためになりました。先生も学生思いですし、本当にいい授業でした。

注目ポイント:「いいですか、いいですか、いいですか?」

「本当かっ」

「principle」

期末試験

期末は賃貸借・転貸借・請負契約不適合と論点モリモリ盛りだくさんでした。授業をしっかり復習しろよって問題でした。最後まで全てかけた人いるのかな?という感じです。特に第二問の請負契約不適合関連は沢山書くことあるので薄く書くか抗弁を一部書かないかしないと時間は足りないような気がします。

私はこのテストで「やらかし」をしたのでこれくらいにします。今は毎日3回、ymki先生のいらっしゃる方向に向かって祈っています。

月2 刑事訴訟法総合1 ikd先生

授業内容

使用教材:井上ほか『ケースブック刑事訴訟法』(有斐閣、第5版)・宇藤ほか『リーガルクエス刑事訴訟法』(有斐閣、第2版)。

ケースブックではあるのですが、刑法と違いたくさんの判例を見てあてはめの仕方や事例を学べるので、結構事例問題集に近いのではないかな?と思います。良い本です。司法のネタ本とも言われています。

親和性の高い教材:川出敏裕『判例講座・刑事訴訟法(捜査・証拠編)』(立花書房、第2版)。めちゃくちゃ親和性高い+わかりやすいです。LQは指定教科書ですが、別にこれを買う必要性はないと思います。巷で言われているほど有益か?と思います。一方川出刑訴は素晴らしいです。論点ベースでわかりやすく、しかもケースブックと親和性大です。なんならそのまま答えが書いてあります(ケースブックの著者の1人なので)。ということでみなさま川出を買いましょう。神です。僕はこれとなら心中できます。

授業:授業はケースブックを沢山解きますが

学説に終始するというよりは地裁などの判決を沢山読んで整合性の取れる結論をどのように取るべきかを学ぶと言った感じです。

私は実はこの刑事訴訟法が1番満足した授業でした。刑訴はともすれば規範は「必要性・相当性」みたいな適当にして当てはめ勝負みたいな風潮がありますが(俺だけか?)、まずは規範がきちんと学べます。あ、ここは規範をきちんと立てなきゃいけないんだとか、判例が定まってない箇所の説の対立など本当に詳しく学べます(しかも答案に使えます)。さらに当てはめも、「こういうプロセスで考えるんだよ」とか、「こういうポイントが大事」とか学べます。本当にありがたい。先生も考査委員なのでオーソリティも間違いないです。

ソクラテスは席順で優しめです。ただし捜索差押えくらいから時々本心が出てきます。ニコニコしながら詰められます。でも優しいです。やさしい🥺🥺🥺。

ということですごくためになりました。半年間で刑訴が1番実力がついたと断言できます。

注目ポイント

・一方で後ろにあるスライドの内容を指で指したく、他方で前を向いて話したいとの背反する意思の結果、前を見ながら腕を後ろでプンプン振るしぐさ(伝われ)。

期末試験

テストは無令状捜索差押えと勾留(逮捕前置主義との関係)が聞かれました。この分野は直近の過去問では出ておらず、多くの学生がヤマを張っていた箇所かと思います。そういう意味では予想内でした。

しかし分量やその内容は司法試験を超えているといってよいでしょう、と思いました。実際司法の過去問を(捜査の範囲だけ)すべて解いた(見た)のですが、明らかにこちらの方が難しかったように思えます

前者の無令状捜索差押えの方は、いろんな捜査手法があり、「ここを論じてほしいんだろうな」というのはわかるんですが、それ以外に論じていほしいことがありそうで不安でしょうがないです。

後者の勾留関係は論点はわかるのですが、言い回しが難しいのと、そこのあてはめ聞くんだ、みたいなのが出て意外でした。取る説によっては、公訴の論点(に限りなく近い)の話をしなきゃいけないような問題で、その点(授業範囲じゃないけど)どうなんだ?とも思いました。

たぶん問題を見た人は「この論点を論じればええやん、そんな不安か?不勉強乙~wwwww」と思うでしょう。しかしこれを受けた後に思ったのですが、ローは法律ガチ勢しかおらず、そのようなみえみえの論点は書いた人が多いでしょう(もちろんミスをしてしまった人も知るかとは思いますが・・・)。ということは学部試験もしくはロー入試のような「書けた/書けていない」ではなく「どれほど(正しいことを)書けたか/書けていないか」の問題になるわけです。そうなると、がぜん、不安です。これがロースクールか。。。相対評価とはやめてほしい。

結局「競争社会は悪」なんですね()。そう思いながらも競争社会で生きていくことを決めたロー生、これはもう現代の病と言っても過言ではないでしょう。おそらく1年後には『クローズアップ現代』で特集が組まれているはずです(予言)。

ちなみに前者の論点はだいたい授業でやりました(たぶん)。後者はコロナで休んでいたので聞いていないのですが、設問二つのうちの一つ目はほとんどやっていなかったそうです(軽く触れた程度?)。ただ、総じて授業内容の応用(もしくはあてはめ重視)が聞かれていたようなので、そういう意味では問題なかったと思います。上述のように授業が(僕は)すごい気に入ったので、テストにも素直に出題されてうれしかったです。

 

つづく

続きます。

(テスト前はブログ更新欲しかなかったのに、テストが終わった瞬間どうでも良くなるよね)

つづき↓

azumerogohan.hatenablog.com